マルチマウントユーザーの高倍率便利ズームの深い悩み【2018年版】

現在私はSONY Eマウントとマイクロフォーサーズでのマルチマウントでの運用をしています。

特にイベント撮影では、高倍率ズームの存在が欠かせないため、PanasonicのG 14-140mmの存在がとても重宝しています。

このレンズは描写もなかなか優秀で、かつGX7 mark II以降のDual IS対応のボディと組み合わせることで、強力な手振れ補正機能を活用することができます。

 

OLYMPUSからも高倍率ズームが発売されていますが、ほぼ同等の性能となっています。

 

しかし、先日α7 IIIを購入して以来、メイン機の座はEマウントになってしまったため、マイクロフォーサーズの出番が極端に減ってきてしまいました。

また、MC-11という、Canon EFマウントレンズ群をほぼネイティブに近い動作で動かせるマウントアダプターを入手したことから、レンズの選択肢が極端に広がりました。

 

 

そこで考えたのが、EFマウントレンズ群の中の最新式の高倍率ズームです。

Tamronより発売されているA010Eがここ最近でかなり値段が下がってきたため、俄然射程圏内に入ってきました。

ただデメリットとしては、カメラの電子補正機能が活用できません。

高倍率ズームを使うシチュエーションでは、JPEG撮って出しとすることが多いため、広角域で歪曲が多いと言われるこのレンズを電子補正なしで使うことに抵抗があります。

 

そんな中、先日新たにEマウントからE 18-135mmというコンパクトな高倍率ズームが発売されました。

たまたま、このレンズを触る機会があったのですが、想像以上にコンパクトにまとめてきており、付けっぱなしズームとしても問題なさそうなレンズです。

また、RAWで撮影してみても、広角域での歪曲が特に気になることはなく、撮って出しでも問題なさそうです。

実際にこの3本のレンズの詳しいスペックを、価格.comのキープ機能を使って比較してみます。

H-FS14140 67×75mm 265g
SEL18135 67.2×88mm 325g
A010   74.4×96mm 540g

レンズ自体の長さに関しては、フォーマットの大きさに比例して変わっていきますが、APS-CサイズのSONY最新レンズがかなり奮闘しているように思います。

たった60gの違いであれば、ほぼ気にならない違いと言えます。

また色々なボディを組み合わせた重量で考えますと、

GX7 mark III + H-FS14140 407+265=672g
GX7 mark II + H-FS14140 383+265=648g
GM5 + H-FS14140     180+265=445g
α6000 + SEL18135     285+325=610g
α6500 + SEL18135     410+325=735g
α7 III + SEL18135     565+325=890g
α7 III + MC-11 + A010   565+125+540=1230g

手振れ補正をボディに内蔵していないα6000で組み合わせた場合は、マイクロフォーサーズとの重量関係が逆転します。(GMシリーズは例外ですが。)

やはりフルサイズ機でのレンズとの組み合わせになると、重量が2倍くらいになってしまいますね。これだと機動性がスポイルされます。

 

もしお金があれば、RX100 VIという手もあります。換算24-200mmのレンズで重量は驚異の272gですw

 

3,手振れ補正機能

H-FS14140 4〜6.5段
SEL18135 3.5段
A010   4段

手振れ補正の段数については、公表していないメーカーが多いため、確実なことが言えませんが、ネットで調べた限りでは、概ね大差ない範囲かと思います。

ただし組み合わせるボディによってDual IS機能が変化する、Panasonicが一歩抜き出ている印象があります。

またSONY機+SIGMA MC-11+A010Eでの手振れ補正の動作については、メーカーも想定していない組み合わせのため、怪しい点があるようです。

 

参考サイト

さらに進化したDual I.S.2 | 進化した手ブレ補正機能 Dual I.S.2 / Dual I.S. | 交換レンズ | デジタルカメラ LUMIX(ルミックス) | Panasonic

APS-C Eマウントの新便利(?)ズーム、E 18-135mm F3.5-5.6 OSS SEL18135買いました – saburahuのブログ

タムロン28-300mm F/3.5-6.3 Di VC PZD は画面の隅まで一貫した解像力 – デジカメinfo

親父のタメ息 α7RII MC-11 タムロンA010 相性

 

4,最短撮影距離・最大撮影倍率

H-FS14140 0.3m 0.25倍(35mm判換算 0.50倍)
SEL18135 0.45m 0.29倍
A010 0.49m 1:3.5(f=300mm時:最短撮影距離0.49m)

マクロ域でどれだけ近くの対象物にピントが合うかを示す値ですが、やはりここでもマイクロフォーサーズの強みが出て、一つ抜きん出ています。

SONYの0.45mは許容範囲ギリギリといった感じで、もう少し頑張ってもらいたかったところです。

 

総合評価

総合的に考えますと、フォーマットの小ささを活かしたマイクロフォーサーズ陣営の高倍率ズームの機動性と便利さが光ります。

これはコストパフォーマンスという観点からも同じで、Panasonicのレンズに関しては、中古市場に多く出回っているため、廉価で入手することができます。

色々調べてみましたが、それぞれの長所短所が見えてきたところで、今後SONY Eマウントにレンズ群を統一できるかどうか、かなり迷っているところです。

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