現在私の撮っている写真の70%ほどがオールドレンズで撮影したものです。
その中から今回のオールドレンズ展での展示作品1点(A3)と、アルバムに収納する39点(A4)を選定するにあたっては、非常に悩みました。
今回メインの展示作品には今年の4月に撮影した「桜堤の明るい夜」を採用しました。
選定のポイントとしては、まず最近の作品群の中で特に気に入っている点、自分の好きな長秒露光と、スナップの醍醐味である偶然性が重なったことで、自分のオリジナリティが表現できると考えました。
プリントや額装に関しても、色々悩みました。
明暗のレンジ広い作品のため、プリントはカメラのキタムラにてクリスタルプリントを発注しました。
出来上がってきたプリントを自分の目でしっかり確認していなかったため、フィルムに内包されている作品を見て、その発色の見た目に少し不安になり、再度現像を行った光沢紙での銀塩プリントも急遽用意しました。
仕上がった2枚のプリントを比較してみたところ、違いは一目瞭然で、暗部の表現力と透明感でクリスタルプリントが勝っていたのを確認して、プリントは一段落しました。
額装に関しても、大小様々な選択肢がある中、クリスタルプリントの透明感を活かすもので、かつ写真中央部の光の表現が引き立つように、アクリルフレームを選択しました。
アクリルフレーム自体は比較的簡単に装着できるのですが、ホコリや紙片などを静電気で吸着しやすく、内部に入らないように装着には少し苦戦しました。
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また、アルバムに収納した39点の作品については、以下のあとがきにてその詳細をまとめました。
私は意識的に統一感を持って作品撮りするタイプではないのですが、今回の展示のために、改めて自分の写真を見返したことによって、おおよその作品の傾向がつかめてきたので、それも一つの進歩だったと思っています。
またアルバムの作成にあたっては、作品の構成の順序や組み方、色調の合わせ方、作品に対する印画紙の選択など、まさに1冊の写真集を仕上げるような感覚で取り組むこともできました。
今まで写真は撮ることばかりに執着していた私ですが、今回の展示に参加したことによって、自分の作品をどう見せるか、改めて真剣に考える貴重な契機になりました。
またご来場頂いた方から色々なメッセージカードも頂き、今後の大きな励みにもなりました。
ちなみに3つのパターンで作成した名刺は、3枚とも同じ割合で引き取って頂いたので、いずれの作風にも一定のニーズがあることもわかり、とても安心しました(笑)
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